不登校と私

このブログは、不登校を経験した筆者が、福祉施設に従事しながら「教育」をテーマに主観を書き綴ったものです。現在、学校に行けなくて困っている方、その保護者の方に読んでいただくことで少しでもお役に立てることを祈っております。

宿題は無意味!? -半強制的な押し付け教育はいい効果を生まない-

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宿題は無意味ってどういうこと?

 

アメリカ・デューク大学のハリス・クーパー氏の研究によると、「宿題をすることによって得られる知識は、年齢に大きく依存する」というのです。

 

特に宿題をすることで利益が得られる兆しが見られ始めるのは、高校生になってからで、さらに1日2時間が目途で、それ以上はかえって逆効果になると記事には書かれているのです。

 

この記事については、SALON記事子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに - GIGAZINEを参考にしています。

 

 

なぜ宿題は無意味という主張がなされるのか?

 

先ほどの記事によれば、宿題をすることによって一定の利益が得られるようになるには、高校生になってやっとと書かれています。

 

おそらく高校生くらいの年齢ならば、勉強や宿題をすることに、なんらかの目的や、知識を得る手段であることを見出すことが「経験」として得ていることが1つ考えられます。

 

自分が「なぜいまこの宿題をしなければならないのか」について考えることができるようになるのは高校生くらいの年齢に達していなければ、難しいからではないでしょうか。

 

 

そもそも宿題とは...

 

本来、宿題とはなんのために出されるのでしょうか。

 

さまざまな理由は考えられますが、1つは授業であつかった内容を深く理解するためということが考えられます。

 

授業で追いつかなかった部分を強化する目的などもあげられるでしょう。

 

逆にいえば、授業ですら追いつかなかった部分を「家で孤独に向き合うこと」など小学生が自発的におこなうなどありえるのでしょうか。

 

この「やらされる宿題」によって、子どもの勉強に対する苦手意識がさらに強まってしまうのではないでしょうか。

 

これが「宿題は無意味であり、かえって逆効果」なのではないかという1つの意見なわけです。

 

いちばん望ましいのは、子どもが自発的に興味があることについて学習し、のびのびと学びを深め、次第に年齢に沿った体系的・系統的な学習と向き合えるようになることだと私は思います。

 

宿題とうまく付き合うためには

 

私は、学童で指導員経験があります。

その学童では親御さんからの要望で、宿題が出た日は学童で宿題を終わらせるようお願いされていました。

 

宿題に取り組むこと子どものようすは十人十色です。

座って集中するのが苦手な子もいます。勉強がすきな子もいます。

みんなと同じ場所で勉強するのが嫌だ!という子もいます。

 

勉強に対する意欲はそれぞれ異なりますが、真横に座って勉強をみてあげる間だけでも宿題に取り組める子が圧倒的に多かったように思います。

 

おそらく大人のそばで話せる空間が、机に向かうこときっかけとなったのでしょう。

子育ては忙しい環境下でおこなう人が多いため、いっしょに宿題に取り組むことだけでも難しいという家庭も多いでしょう。

 

1日ほんの5分、いっしょに座って宿題を開きながら会話をする時間だけの時間があってもいいかもしれませんね。

 

 

今回は宿題について考えてみました。

みなさまの宿題に関する考え方や、実践方法はどういったものか気になります。

この記事に書いたことは、あくまで1つの考え方ですので、参考としてとどめていただければと思います。