不登校と私

このブログは、不登校を経験した筆者が、福祉施設に従事しながら「教育」をテーマに主観を書き綴ったものです。現在、学校に行けなくて困っている方、その保護者の方に読んでいただくことで少しでもお役に立てることを祈っております。

親バカくらいでちょうどいい!

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自信をもって生きる、自己肯定感ってどうしたら育つ?

みなさんは、「自己肯定感は強い」または「自己肯定感は強いほうだと思う」という認識をお持ちでしょうか。

 

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態のことでありますが、幼少期の生活・教育環境によって大きく左右されると考えられており、教育上の重要な要素だと考えられています。

 

自己肯定感の対義語は自己否定です。

常に自己を否定的に捉えている子どもは、自分の行動や言動に自信を持てず、対人関係において、思っていることを伝えることを苦手とし、また独創的な発想も苦手とします。

 

いつもどこかで「どうせ自分にはなにもできない」や「自分に価値など見出せない」という不安を抱えている状態です。

 

他の子とわが子をつい比べてませんか?

先にも述べた通り自己肯定感のカギは、幼少期の生活・教育環境が大きく影響するということです。

 

子育てや義務教育段階の子どもと接する機会が多ければ多いほど、他のうちの子とわが子を比較する場面に遭遇する機会が目に入るものだと思います。

 

たとえば運動会における「徒競走」などが代表的ですね。

(個人的には運動会に「徒競走」は必要ないという立場なのですが、その話はまた次回!)

 

そこでついつい他の子とわが子を比べるような発言をしてしまってはいないでしょうか。

 

そういった言葉に、子どもは大人の思う以上に敏感に反応します。

そして、常に他人にどうみられ、評価されているのかということを気にし始めるのです。

 

常に人からの評価を気にし始めた子どもは、いつも他人の顔色をうかがい、自分に自信がもてなくなり、自己肯定感が持てなくなっていきます。

 

親バカくらいでちょうどいい

子どもが自信を持つためには、あなたはわたしにとって「大切な存在」であるということを認識することが重要です。

 

「自己の存在そのものを認めてくれる存在」がいるということは、それだけで自信につながります。いわゆる無条件の愛情ですね。

 

そういった土壌があると、何か失敗をしてしまったときでも、それは一時的なものと考えることができるようになり、気持ちを切り替えるということを身に着けることができます。

 

叱る≠人格否定

もちろん、間違ったことを働いた子どもには間違いを指摘し、ときに叱り、反省を促すべきです。

 

しかし、あくまで間違いを否定するものでなければなりません。

 

なにが言いたいかというと、間違いを起こしてしまった子どもを叱る場合、人格を否定してはならないということです。

 

「どうしてあんたはいつもそうなの?」とか「どうしてあんたは何回言っても聞けないバカなの?」なんて叱り方はもってのほかです。

 

この叱り方では、自己否定の部分を真っ先に受け取ってしまう可能性が高いです。

 

「なにがいけなかったかわかる?」「どうしてこのまえと同じことをしたの?」

というように、間違った行動の問題点を一緒に考え、原因を解明することが大切です。

 

その過程において、子どもの性格上の問題であったり、特性やこだわりなどに気付く

きっかけになることもあるでしょう。